~♪

「はぃ?もしもし」

いきなり携帯がなったからビックリした。

しかも
知らない番号だった。

「蒼空?」

電話越しに郁のような声が聞こえた。

「郁?」

疑問気に聞いた。

「うん。」
「なんで知ってるの?」
「あ、拓海君に聞いた。」

ぁあ、そういうことか!


「そっか…。で、どうしたの?いきなり」

ずっと
気になってたことを聞いた。

「うん…あ、今出てこれる?」
「うん…」


私は
一旦、電話を切って財布と携帯だけをもって家を出た。


家を出ると郁が待ってた。

「蒼空!こっち!!」


郁が走り出す。

「え!」

郁が止まった場所はいつもの公園の奥の方にある遊具コーナー。

郁は、ブランコに座る。

「蒼空、ここ…」

郁は、隣のブランコをポンポンッと叩いた。

私は、静かに従う。


「郁。」

無邪気にブランコで遊ぶ郁に話しかける。

「ん?」
「どうしたの?急に」
「まぁまぁ!堅苦しいことは後♪遊ぼ!」

と、郁は二ッと笑った。

なんか
安心ができた。

だから…
私も
ブランコを思いっきり漕いで遊んだ。