「ぁーあ、郁と拓也帰っちゃったかな?」

優輝と並んで歩きながら
蒼空は寂しげに空を見上げながら言う。

「そうかもな…。あ。」

何かを見つけたように優輝は一点を見つめて言う。

「優輝?どうかした?」

不思議そうに優輝が見つめる方をみる。

「「いた!!」」

そう言って二人はその先へと走って行く。


その先では
拓海と郁が昇降口の辺りにいた。
郁は、ピョンピョンと跳び跳ねながら手を振っている。


「ぉわった?」

拓海は、目の前に走ってきた蒼空と優輝に問い掛ける。

「ぅん!」
「…まぁ…。」

蒼空は楽しげに
優輝はそっぽを向きながら答えた。


それから四人で
遊びながら帰ったら
もう陽は暮れて暗くになっていた。


これが
いつもの私の日常。
あの頃の私は
多分、
ずっと変わらないと思ってた。