【蒼空side】

どうしよう。
告白の事、優輝に言っちゃった。

― …コクられた… ―
― え?だれに。 ―
― 嶺。メールで…。 ―

こんな会話だったはず
あれから
優輝は、なにも聞いてこなかった。

だから…
私もなにも言わなかった。


家までの距離は長かった。

本当は、郁の家から近いはずなのに
すごく長く感じた。

しかも、
なんでよりによって
優輝に言っちゃったんだろう…?

優輝、家隣なのに…。


家の近くになったらすぐに優輝は、別れを告げて家の玄関に飛び込んでいった。


残された私もとぼとぼと家に帰った。