「??」

蒼空は振り返る。

「俺も混ぜろよ!」

そう言ってあいつがこっちへ走ってくる。

「郁。」

私は、あいつに無邪気に笑う郁を呼んだ。


何がしたかったのだろう…。
わからない。
けど、、
ただ、
ただ、あいつを見たくなかった。


「なに?」

そう言って
郁は、あいつに向けていたままの笑顔を私に向けた。

それが
あまりにも純粋で……。
何も言えなかった。


それから
あいつも混ぜてサッカーをした。

頭がおかしくなりそうだった。

会いたくなかったあいつ…優輝に会ったから。

変だったかな…?

郁が私の事ずっと気にしてくれてたから…。

大丈夫だよ…ね。

優輝に普通に話せてたよね。


「蒼空ー!帰るぞー!」

大丈夫。バレてない!
優輝のためにも
バレちゃいけないんだ。

大丈夫。
優輝は…
みんなは私が守って守りぬくんだ!!