【蒼空side】
「ばいばぃ♪」
私は部活をやってないから
いつも
みんなと別れて一人で帰る。
だから
時々、学校を出るまえに屋上からサッカー部の練習を見る。
屋上から見るサッカー部の人達はとても小さかった。
「はぁ……。」
今日も
優輝ひとりだったな…。
わたしは…
優輝はあれから苦手だったけど
もし優輝が一人の時は支えたい。
優輝を守りたいんだ。
強く風が吹いた。
「…寒っ…。」
いくら暖かいとはいえ、
もう秋だから少し肌寒い。
「帰る…か。」
もう少し
サッカー部の練習を見ていたかったけど
私は帰ることにした。