「アチョー!」 蒼空が優輝に追い付いて後ろから跳び蹴りをする。 「うわっ!」 優輝は地面に倒れ込む。 自分でやったにも関わらず 蒼空は慌てて優輝に駆け寄る。 「大丈夫かぁ?」 優輝は、苦笑いしながら立ち上がり、砂を払う。 「あぁ、一応?」 「よかった」 陽はもうすぐ暮れようとしている。 さっきまで周りにいたはずの人達もほとんどが荷物を持ち、校門へ向かっていた。