その仕事を紹介してくれたのは、ヨシオの友達のジョージだった。

「1日30万のいい仕事なんだ」

ショージはそう言った後、タバコの煙を吐いた。

「ちょっと危険だとは思うけどさ、安いものだから」

ショージはニヤニヤ笑いながら、あたしに言った。

何でもよかった。

働いて、お金がもらえるんだったら、何でもいい。

それでヨシオの役に立つなら、危険なんて安いものだ。

あたしは、ジョージに首を縦に振ってうなずいた。


麻薬の密売――それが、ショージの紹介してくれた仕事だった。

港のアジトで説明を聞いていた時、
「そこまでだ!」