仲が良かった俺たちでも
さすがにもう、毎日一緒に帰ったり
一緒に遊んだりしなくなった。


ちょっとずつ、美和との距離が
遠くなっていっているのも
気づいてはいたけど、俺には
どうすることもできなかったんだ。



ある日、学校で久々に
美和としゃべることができた。


「はやと~!ねぇねぇ、もうすぐ
はやとの誕生日だねぇ!
みわ、お母さんと一緒に
ケーキ作ってあげるねっ!」

美和は、にこにこ微笑みながら
話かけてきた。

内心、すごく嬉しかったのに
余裕ぶる俺。