「痛っ!離して!」
「ああ、ごめん、ごめん」
秋夜先輩の手が離れて私は今の状況をやっと把握した。
男の人を部屋に入れたのは初めてで、しかも秋夜先輩と...
「ふ、二人きりッ///」
「え、なに照れてんの?」
秋夜先輩は私の隣に座るといきなり顔を近づけてきた。
「...///」
好きじゃないのに、なんかドキドキする。
「っ、やめてください!」
「ふーん...」
なんだかお互い不機嫌そうに少し距離を置く。
この人はどうせ女の人の扱いに慣れてるんだ。
「あ...そういえば何で俺のこと知ってるの?」
気まずい空気をどうにかしようとでも思ったのか秋夜先輩が口を開いた。
「同じ高校だし、なんか目立ってるし」
「そっか、同じ高校かぁ...。あ、やっぱり目立ってるでしょ」
「...え?」