「あら那奈、おはよう♪」

「…おはよっ!!時間無いからもう行くねっ!」

「ちゃんとご飯食べてかなくちゃだめでしょ?」

お母さんに言われ、私は仕方なく椅子に座った。

「お前慌てるならもっと早く起きろよ…。」

お兄ちゃんが私に一喝した。

「……。」

「はぁ…。」

わざとらしい溜め息をついたお兄ちゃんに苛つきながらも、私は無言で通す。