三谷淳SIDE
青森が壊れた
俺は砂羽と南世の前に出た
俺は青森に勝てる気はしない、全く
でも俺が二人を守らないといけない
青森は鉄パイプを持って俺に襲ってきた
…いや、ヤバすぎなんだけど⁉
勝てる勝てないじゃない!生きるか死ぬかじゃん!
え、ぇえ⁉
俺は思わず目を硬く閉じた
…ここはどこだ?
俺はあの時確か死んだ気がした
あぁ、天国かぁ
砂羽も南世も無事かな…
ごめん、砂羽
ごめん、南世
サイテーな死に方しちゃって…
「三谷くん!」
「淳!」
俺、死んでいませんでした
お騒がせしてしまってごめんなさい
俺は病院のベッドで目が覚めた
ベッドの周りには、砂羽と南世と荒竹を中心とした高校の友達、俺の家族がいた
「よかった、よかったぁあ!」
涙でぐっしょりした南世が俺に抱きついてきた
「お、ちょっ、まて!」
誰か状況を教えて!
俺はなんと青森に殴られ、気を失い、三日も意識不明だったそうだ
青森と函南はというと、俺が殴られたすぐに音に気付いた教師が駆けつけ、そのまま警察に連れて行かれたそうだ
はっ、ざまぁ…じゃなくて
南世の顔にアザが残ってた
「南世…ごめんな、ありがとう」
俺は南世を抱きしめ返そうとした
「…はっ!」
砂羽がいたんだった…
チラッと砂羽をみる
「…三十秒だけ許すわ」
俺は南世を抱きしめた
私は幸せです
貴方がいてくれるから
あれから俺はめでたく退院した
今日からまた学校だ
俺の隣には砂羽がいる
「淳」
「どうしたの?砂羽」
「えっと…なんでもないわ」
「なんだよ」
笑って返す
砂羽は足を早め俺の前にいく
そして振り返り俺にこう言った
「直の次に…ううん、直と同じくらい好き!」
そう言った彼女の顔は女帝でもなく、悪魔でもない可愛らしい女子高生の笑顔だった
「俺も、好き」
直、お前に最後まで勝てなかったけど
安心してくれ
砂羽を幸せにしてみせるから
女帝の椅子
Happy End
忙しくて全然進まなかったのですが
やっと完結しました
ちょっと無理やりすぎるところもあるのですが気にしないでください
ここまで読んでくださりありがとうございました!
夜うさぎ
感想ノートになんかその後が見たいって書かれていたので書くことにしました!
ぜひ!
読んでください!