女帝の椅子




聞き覚えのする声に反応するとアタシはつい声をあげた



「南世ちゃん…⁉」



どうして?



「青森!どういうこと⁉」



青森もわからないらしく目を見開いていた



砂羽もわからないらしい



でもここに来たのは南世ちゃんに違いない



「真弓ちゃん!これ以上はやめて!」



南世ちゃんはそう言うと砂羽に駆け寄った



「神童様、大丈夫ですか⁉」



砂羽は一瞬安心したかのように見えたが、すぐに叫んだ



「南世さん、逃げて‼」