女帝の椅子




字は全部ワープロで誰が書いたかわからない



きっと直のファンの仕業だろう



私は嫌われて当然のことをしてきたのだから



淳を巻き込みたくない



私一人で何とかしてみせる



廊下を歩いていると誰かにぶつかった



「おい!どこ見て歩いてんのよ!」



「あら、ごめんなさい」



「アンタなんか青森くんと清水くんがいなかったら怖くないわよ!さっさと謝んな!」



「謝ったじゃない、耳が遠いのね」



血相を変えて睨みつけてくる女が二人



私は彼女たちのことを知らない



でも私は知られている



なんか…変な感じ



「待ちなさいよ!」



「私、怒鳴られるの嫌いなんだけど」



振り返りながら言うと二人はビクッとして何も言わなくなった