「そっか、荒竹くんいつも三谷くんと帰ってたもんね」 寂しいんだ、と南世ちゃんは同情してくれた 寂しいのは南世ちゃんなんでしょ? そう言ってやりたかった 「俺さ三谷と小学生の時から友達だから急にいなくなると…なんていうか……変な感じ」 「そう…なんかごめんね」 「ん?ぜんぜん落ち込んでないよ」 …あれ? 「工事している…」 いつも帰っている道にセメントを塗りなおしている人がいた 「遠回り、しよっか」 「うん」 なんか…付き合ってるみたいだな 悪い気はしないけど