｢そう。じゃ、満奈ちゃんは俺がもらうね♪俺、欲しいものは絶対に手に入れる主義だから｣
そう言い残して工藤は去っていった。
ムカつく・・・。
満奈はものじゃねえし。
でも―――――。
“俺、欲しいものは絶対に手に入れる主義だから”
アイツの言葉に少しだけ怯えてる自分がいた。
今、満奈の近くにいるのは俺だ。
そしてこれからもずっと、俺は満奈の隣にいたい。
アイツはどうなんだ？
満奈も同じ思いでいてくれたら・・・。
・・・初めてだ。
初めて、こんなにも人を好きになった。
“満奈”って言う女を愛した。
誰にも渡したくない。
でも、満奈の気持ちが分からない。
知りたい。
満奈の思いが。
