リビングに入る。
ソファにそっと、満奈を寝かせた。
俺は床に座る。
「疲れた・・・。眠い・・・」
ここまで疲れてる満奈を見るのは初めてだな・・・。
・・・あっ、そうだ。
あれの事、聞かなきゃな・・・。
「なぁ、満奈」
「ん~?」
「写真集の事、何で教えてくれなかったんだ?」
そう聞くと、
「えっ!?」
満奈は驚いて、起き上った。
「何で知ってるの・・・?」
逆に質問される。
俺的には、そのリアクションも気になる。
「今日の仕事帰りに、男子高生が話してた。んで、本屋寄って買った」
そう言うと、満奈は俯いた。
「見たの・・・?」
少し頬を赤らめてる。
「はい、全部」
「マジですか・・・」
顔を手で隠し、再びソファに寝転がった満奈。
・・・やっぱかーわいい♪
「恥ずかしい・・・」
「顔見せろよ」
満奈の手を剥がしにかかる。
・・・うん、俺らやっぱバカップルだな。
すると、
「あのね、隼斗」
「んぁっ!?・・・何?」
満奈がまた急に起き上がった。
びっくりしてつい変な声が出る。
「実は・・・」
と、満奈は持っていた鞄と一緒に持ってた紙袋を引っ張った。
そして中身を出す。
それに入ってたのは、
「へっ・・・?」
可愛らしいビニール袋と、
"sweet and bitter"
満奈の写真集だった。