結婚式から5時間後。
時刻は18時。
これから、越野さんと菜々子の愛の巣でパーティーです。
「どうだった?」
「すっごい綺麗だったよ!」
今は菜々子ん家向かってる途中。
松沢さんの車に乗ってます。
そしてもちろん、隣には隼斗。
「いーなー、俺も見たかったな」
午前は仕事だったらしい。
少し口を尖らせた隼斗、可愛い・・・。
「でもまぁ、いっか」
そう言って隼斗は、あたしの腕をグイッと引き寄せ、
「俺らの結婚式も、楽しみだな」
耳元でそう囁いた。
・・・嬉しい。
嬉し過ぎるよ。
「うん・・・」
隣で無邪気に笑う彼があまりにも好きすぎて。
甘い言葉をくれる彼があまりにも愛おし過ぎて。
「大好きだよ」
隼斗にしか聞こえないように、囁いた。
すると、隼斗は照れたように笑う。
そんな表情も、たまらなく好き。
あたし達もいつか、あんな式を挙げようね?
みんなの憧れになるくらい、綺麗な結婚式を。
―――チュッ
松沢さんに見られたかもしれないけど。
ほんの一瞬だけ、唇を重ねた。