満奈の顔を見た。
「・・・っう・・・」
案の定、泣いていた。
もう、悲しみの涙は流すなよ?
その代わり、俺が嬉し涙をいっぱい流させてやるから。
頬に手をやり、涙を拭ってやった。
「ありがと・・・」
泣きながら笑う満奈は、最高に可愛かった。
・・・ここだけの話。
実は、あげたネックレスは満奈の誕生日プレゼントなんだ。
予約しても、なかなか来なくて。
やっと来たのが別れた次の日。
渡せなくて、すげぇ落ち込んだ。
でも、今が幸せだから。
遅れてもいいんだ。
カッコ悪いから、満奈には内緒にする。
いつか、カッコ悪い事も全部話せる日が来たら。
2人並んで、笑って話せるといいな。
「さて」
俺は満奈をお姫様抱っこしながら立ちあがった。
「ベット、行きますか」
「・・・うん」
満奈と結婚、してぇな。
いつでも、いつまでも。
俺の隣にいるのが、満奈だったら。
最高に幸せだ。
「隼斗」
ベットに満奈を優しく降ろす。
すると、満奈が話しかけて来た。
「何?」
「・・・あのね」
そして・・・やっぱり、何度言われてもドキドキする言葉。
「愛してるよ」
満奈からの甘い囁きをもらった。
俺と満奈は幸せに浸りながら、夢の世界へと堕ちていった。