「離さないで。あたしも離してやんないんだから」

首に腕を回した満奈。

愛おしい。

他の奴には渡さねぇ。

これは俺のモノ。

「じゃあ、これがその誓いね」

そう言って俺は、ある箱を取り出した。

「何これ?」
「まず開けてみ?」

箱を受け取った満奈は、少し躊躇いがちに箱を開けた。

そして、

「わぁっ・・・!」

歓声を上げた。

俺があげたモノ。

それは、シンプルなネックレス。

「それ、おソロな」

そう言って俺は、自分の首元にあるそれをつまんで見せた。

満奈と同じモノが、俺の首で光っている。

「これ、くっつけるとさ・・・」

俺のネックレスと、満奈にあげたネックレスを合わせた。

すると、

「"with you forever"・・・?」

出来上がった文字を、満奈が読んだ。

それを聞いて、にっこり笑った俺。

「永遠に一緒だ」

満奈には悲しい思いをさせた。

内に秘めてる悲しみに気付いてやれなかった。

彼氏として失格かもしれない。

・・・だけど。

それでも、満奈の傍にいたいんだ。

俺のには"with you"、満奈のには"forever"。

こんなモノに頼って、満奈を縛っても仕方ないけど。

・・・それ以上に、満奈を想っているから。

“満奈が好き”

この気持ちは本物だから。

愛してるよ、満奈。