「んんっ!?」

驚きの表情を見せる満奈。

そんな顔も愛おしい。

何度も角度を変えて。

舌を絡ませて。

夢中でキスを繰り返した。

初めは抵抗していた満奈だったけど、次第に目を閉じていった。

「・・・んっ・・・」

満奈から甘い吐息が零れる。

幸せだ。

こうして、満奈と一緒にいられて。

あの時の姉貴の電話と、満奈のメッセージがなかったら。

今の俺らは、いなかったかもしれない・・・。

そう思うと、2人に感謝だな。

ありがとな・・・。

ゆっくりと唇を離した。

「はぁっ・・・。酸素酸素」

手をパタパタを振り、息を吸いこんでいる満奈。

赤く染まってる頬。

誘ってるのかと疑ってしまうくらい、綺麗に色づいた肌。

「隼斗?」

潤んだ瞳に、上目遣い。

全てに対し、俺の心臓はドキドキしてしまう。

俺、重症だな・・・。

可愛すぎる。

好き過ぎる。

愛おし過ぎる。

―――ギュッ

今度は正面から、優しく抱き締めた。

背中に満奈の腕が回る。

「ねぇ」
「ん?」

満奈が俺の胸に顔を埋めたまま話しかけて来た。

「嘘だから」

はっ!?

何が?

「さっき言った事、嘘だから」

満奈さん、意味不明なんですけど。