「何で?どうして?いつから!?」
一気に質問した。
確かに、萌香ちゃんは隼斗を狙ってるって聞いた事あるけどさっ!
何で一緒に住んでるの?
しかも、あたしの部屋に!
「理由は俺の事好きだからじゃね?住み着いたのは満奈が出てってしばらくしてから」
うぅぅ・・・。
何で隼斗はそんなに冷静なのよ・・・。
あと、もう一つ気になる事がある。
「まさかと思うけど・・・さ」
「ん?」
「シてない・・・よね?」
だって、3カ月以上一緒に住んでた訳でしょ?
さらに一時期はあたしの事忘れたし・・・。
だけど、あたしの心配は、
「シてねぇよ」
隼斗のさらっとした言葉で流された。
「よかったぁー・・・」
それを聞いて安心する。
肺が空っぽになるぐらい息を吐き出した。
すると、
―――ギュッ
隼斗に抱き締められた。
「記憶失くしてもお前が好きだったのに・・・。アイツの事、抱く訳ねぇだろ」
耳元でそう囁かれた。
あぁー・・・もう。
嬉し過ぎる。
隼斗は、あたしを喜ばせる天才だね。
「とりあえず今日仕事から帰ったらアイツに言っとく」
「うん・・・。ごめんね?」
「何で謝んの?」
―――チュッ
額にキスされた。
そこだけが、熱を帯びたかのように熱かった。
「行ってくる」
「行ってらっしゃい」
―――チュッ
今度は唇にキス。
「愛してる」
最後にそう告げて出て行った隼斗。
・・・何だよあの俺様エロボイスッ!