(side雅也)

憎い。

憎い。

憎い。

アイツが・・・憎くて仕方ない。

―――グサッ

壁に貼ってある、アイツの写真。

顔のど真ん中に、ナイフを刺した。

対してカッコ良くない。

何でこんな奴に・・・。

満奈は心も身体も預けたんだ?

俺には理由が分からなかった。

アイツより・・・俺の方が満奈を幸せにしてやれる。

アイツより俺の方が、満奈の事想ってる。

ずっとずっと、想って来てるのに・・・。

アイツさえいなくなれば・・・。

満奈は俺の事を見てくれるのに・・・。

―――グサッ

もう1度、ナイフを刺した。

血は出てこないし、アイツが死ぬわけでもない。

だけど・・・凄くいい気味だった。

・・・そうだよ。

そうだ。





アイツを、消せばいいんだ―――。





―――ゴトッ

ベットの下から、あるモノを出した。

キラリと光るそれを見て、俺はニヤける顔を抑えきれなかった。

・・・前回だって、上手くいったじゃないか。

今回だって、きっと・・・。

そして満奈は―――。

俺を見てくれる。

満奈は―――、





俺のモノ。