「はい、OKです!」
その一言で、番組の撮影が終わった。
今日はすげぇハードだった。
そのせいか、超疲れた・・・。
「ねぇねぇ蛍っ!俺が貸したゲームやってる?」
「うるさいよ?太陽くん」
「愛地、落ち着け」
SuperStar5人で控室に戻った。
太陽は馬鹿デカい声で話してる。
蛍は呆れて、愛地はイライラしてる。
そんな愛地をなだめているのは准。
いつもと変わらないふざけ合い。
いつもと変わらない風景。
変化のないこのメンバーに・・・凄く安心する。
「おーい、はーやとっ」
俺はどうやらまたボーっとしてたらしい。
気がつけば、目の前に愛地がいた。
「あっ・・・。僕、ちょっと考え事してました」
今の俺には、この風景が。
"SuperStar"が、俺の居場所だ。
「聞いてよ隼斗。この前さー」
蛍が俺の肩に手を置き、話しかけてくる。
「太陽と俺、同じパンツ履いててさー。俺、すげぇショックだった」
「あははっ!太陽くんならなおさらショックですよね」
「えっ!?ちょっ、みんな酷いよ~」
5人で爆笑した。
こんなに心から笑ったのは・・・ホントに久しぶり。
今までずっと、満奈の事しか考えてなかったから・・・。
今の俺にとって"SuperStar"と言うのは、心の休憩所だった。
なんて事を考えてた。
その時だった。
―――コンコン
ドアをノックする音が聞こえた。
「どうぞ」
准がそう告げると、ドアが開いた。
隙間から顔を覗かせたのは、俺のマネだった。
「隼斗、なんか下の方で隼斗を呼んでる人がいるんだけど・・・」
少し困ったような顔をしてた。
「誰ですか?」
俺がそう聞くと、
「・・・相葉玲央って言う人」
予想外の返事が帰って来た。