―――――ガチャッ
ドアを開けると、隼斗は布団に入ってスタンバイしていた。
「んっ」
と、自分の脇をポンポンする隼斗。
・・・めっちゃ可愛いんですけどっ!
今の隼斗・・・子犬みたい。
あたしの定位置に寝っ転がった。
すると、
―――――グイッ
身体を引き寄せられ、隼斗に抱き締められた。
「安心する・・・」
すぐ近くにある、隼斗の唇。
綺麗だな・・・。
キスしたい。
思い立ったら即行動、だよね。
―――――チュッ
「おやすみ、隼斗」
あたしからのキスは、結構久しぶり。
隼斗は目を開かなかったけど、頬が少し赤くなってた。
可愛い♡
今日の隼斗は可愛いんだ!
あたしも目を閉じた。
すると、
「誕生日おめでと」
隼斗はそう言い、額にキスされた。
「ありがとう」
再度目を開くと、隼斗と視線が合った。
「プレゼント、後で渡すから」
「いいよ。隼斗が隣にいてくれればそれでいい」
ニコッと笑うと、隼斗も笑顔で答えてくれた。
何も特別な事はないけど。
好きな人とこうして過ごせるのって、凄く幸せだよね。
隼斗。
最高の誕生日、ありがとう。
「大好き」
「・・・知ってる」
それだけを言い合って、あたし達は夢の世界へと旅立った。