昨日の隼斗は、あたしを優しく抱いた。
まるで、壊れ物を扱うかのように。
“好きだから”
耳元でそう囁かれ、ニッと笑った隼斗。
少し幼いその表情は、またあたしの胸をときめかせるんだ。
―――――ギューッ
ベットの中で、隼斗に抱き締められてるあたし。
苦しい・・・。
でも、嬉しい。
「あっ」
「何?」
「忘れてた」
隼斗は、急に何かを思い出した。
そして、
―――――チュッ
「おはよ、ハニー♪」
って、甘い甘い声で言ったんだ。
はっ、ハニーぃ!?
どうしたの隼斗!?
「熱でもある?」
「健康です」
顔熱い・・・。
ハニー・・・なんて。
ニヤけるんですけどっ!
「満奈ちゃん照れてる♪可愛い」
朝から甘々全開なあたし達。
「今日仕事は?」
「休み」
「学校行くのか?」
「行かない」
ホントは仕事がない限り、行かなきゃいけないんだけど・・・。
「隼斗と一緒にいたい」
今日は離れたくない。
ずっとずっと、一緒にいたいの。
「仕方ねぇな」
隼斗は鼻で笑った。
それさえも、愛おしく思えてしまう。
あたし、よっぽど隼斗が好きだ。
「もっかいシよ」
「マジ?満奈が朝から誘うとは・・・」
隼斗の全てが大好き。
あたし達はもう1度、甘いキスをした。