(side満奈)

へぇ~。

夕日の差す教室とか、めっちゃロマンチックじゃん!

いいなぁ。

ちょっと羨ましい・・・。

ちょっとだけね。

「それで?どこまでしたの?」

ニヤニヤしながら、2人にそう聞いた。

すると、仁菜も修平くんも顔が真っ赤になる。

可愛いっ♪

「どっ、どこまでって・・・」
「お姉ちゃん!そんな事聞かないでよぉ~」

面白~い!

からかってる側の気持ちって、こんななんだ。

楽しいね☆

「いいじゃん、教えてよ~」

ねっ?っと、修平くんにウインクした。

「うっ・・・。満奈ちゃんが俺に・・・」

さらに顔を真っ赤に染めた。

う~ん・・・。

やっぱ、あたしなんかのウインクじゃダメだよね?

反省します。

修平くん、ごめんなさい。

心の中で謝った。

「キスはしました」
「はっ!?ちょっ、修平~・・・」

あらま。

言っちゃったね♪

仁菜は半泣き状態。

はっはっは~!

聞いちゃった聞いちゃった♪

「そっかぁ、キスまでかぁ」

さすがにこの先は、中学生には早いかな?

ってか、キスでも十分早いけどっ!

「仁菜、この後どうする?」
「デートしたいっ!」
「満奈ちゃんは?」
「ほっといていいよ。どうせこれからHさんとラブラブするんだから」
「へっ、へぇ・・・」
「にぃ~なぁ~?」

そんな会話を残し、あたし達はカフェを後にする。

仁菜と修平くんは、仲良く肩を並べて人並みに紛れていった。

Hさんとラブラブ・・・ねぇ。

1人残されたあたしは、2人の背中を見送りながらそんな事を考えていた。