「隼斗ー!起きて!」
満奈の馬鹿デカい声で、目を覚ます。
いつの間にか服を着ている満奈。
俺の上で、ニコッと笑った。
「・・・今何時?」
「18時だよ」
1時間くらい寝たか。
欠伸が出る。
そして、大きく背伸びをした。
すると、
「はいこれ!バレンタインの!」
と、俺の前に大きな箱を差し出した満奈。
「おぉ。サンキュー」
満奈に超濃厚なキスをしてから、箱を開けた。
中に入っていたのはチョコケーキ。
甘そうだ・・・。
でも、満奈からもらったのは全部食う。
「ってか夕飯食べよ。お昼だって食べてないんだから」
そう言えばそうだった。
あの後昼飯を食おうと思ったけど、満奈ちゃんが“シたい”なんて言うからな♪
「そうだな。あっ、満奈」
「ん?」
「大好きだよ。愛してる」
「ふふっ。何?急に」
俺がそう言うと、満奈は嬉しそうに笑った。
「あたしも大好き」
満奈が抱きついて来て、ふわっといい匂いが鼻をくすぐる。
そんな彼女の顎をくいっと持ち上げて、
「バーカ。俺の方が100万倍大好きだから」
―――――チュッ
唇を塞いだ。
目を閉じて俺とのキスに集中する満奈が最高に可愛い。
「俺さ、ケーキよりも甘いモノが食いたいんだけど」
「へっ!?そんなのないよ?」
「満奈の方が甘くて美味いし」
「あたしは食べ物じゃないもん!」
幸せだ。