「満奈ちゃんってさ、ホントに可愛いよね♪」
「可愛くないです」

ニヤニヤしてる宮瀬くん。

めっちゃ気持ち悪いです。

逃げなきゃっ・・・!

そう思って、脱出を試みた。

けれども、

「満奈ちゃん?話はまだ終わってないよ?」

腕を掴まれました。

虚しくもあたしのポジションは変わらず。

しっかり宮瀬くんと壁に挟まれてます。

「・・・俺ね、満奈ちゃんが好きなんだ」

告白、ですか?

「俺と付き合って?」

こんなあたしを好きになってくれる変人が、ここにいたとは。

あっ、隼斗は既に変人だから。

「え・・・っと、宮瀬くん。あたし、流川隼斗と付き合ってるんで・・・」
「知ってるよ」
「じゃあ何で・・・」
「俺ね、SuperStarが嫌いなの。だから、何もかもぶち壊してやりたいんだ」

低い声でそう笑った宮瀬くん。

・・・意味分かんない。

「調子に乗ってんのがムカつく・・・」

調子になんか乗ってない。

裏で努力してるのに、そんな事も知らずに言われると・・・。

凄くムカつく。

殴ってやろうかと思った。

・・・だけど。

急に、宮瀬くんがあたしの耳元で、

「・・・流川より、気持ちよくさせてあげるよ?」

と、囁かれた。

次の瞬間。

「ひゃぁ!?」

耳たぶを舐められた。

ヤダっ・・・。

気持ち悪い・・・。

逃げようとしたけど、宮瀬くんに腕と後頭部をしっかりホールドされてて動けない。

彼の舌は、徐々に下がっていく。