「カッコいいし、優しそう!」
「でも物凄くエロいよ」

真顔で言った菜々子。

・・・人は見かけによりませんね、ハイ。

お次は千咲。

「私は・・・モデルの裕と付き合ってます!」
「「「えぇ~!!」」」

3人の声が綺麗にハモる。

モデルの裕、本名は倉橋裕也。

かなり身長があって、ワイルド系なんだ。

ちなみに、あたし達より2個上。

「いつから?」
「先月からだよ」
「どっちが告ったの?何て呼びあってるの?」
「キスは?」
「もうシたの?」

千咲に質問の嵐。

それに彼女はひとつひとつ答えていった。

「告白は私から。キスはその時に」
「ヒューッ♪」

菜々子が冷やかす。

「互いに裕くん、千咲って呼びあってるよ」

裕くん、って可愛いな♡

「んで、エッチは・・・まだです」

えー。

なんか意外だなぁ。

「裕って雑誌で見る限り肉食系だと思ったんだけど」
「うんうん、付き合って1ヶ月なんだから襲われててもいいような・・・」

あ~ぁ。

菜々子と真菜ちゃんに責められてるよ。

「・・・だって!恥ずかしいんだもん・・・」

涙目になりながら千咲は大声をあげた。

「ねぇ、満奈と菜々子は初めてシた時、どんなだった?」
「えっ!?2人はもう経験済みなの?」

千咲の言葉に1番に食らいついたのは、真菜ちゃんだった。

「私は付き合い始めてからすぐだよ。まだ1年も経ってないけどね」
「でも、満奈は凄いよ~。なんだかんだで2年ぐらい付き合ってるでしょ」
「まぁ・・・ね」
「じゃあラブラブなんだー!いいなぁ」

話・・・それてません?

「話戻そうよ」
「あっ、そうだね。んで菜々子、満奈!教えてよ~」

今度はあたしと菜々子の手をがっちり握って来た。

初めてシた時・・・かぁ。