(side満奈)

あの日から数日が過ぎた。

今日も2人で、寮で平和に暮らしてます。

「・・・あった!」
「マジで!?どこに?」
「隼斗のベットの下」

なんともまぁ、ベタなところに・・・。

「へぇー、これが盗聴器かぁ」

あたしは珍しそうにそれを眺めてる。

そう、あたし達は盗聴器を探してたんです。

あの後・・・隼斗から話を聞いてびっくりした。

まさか、盗聴器が仕掛けられてたなんて・・・。

しかも、隼斗のベットの下!

「・・・ねぇ」
「何?」
「まさかと思うけどさ・・・シてる時の声とか・・・聞かれたかな?」
「かもな」

うわぁぁぁぁん!

ヤバいよ・・・。

例え相手が女の子とは言え、あんな声を聞かれてたとは・・・。

顔から火が出るほど恥ずかしい!

「いいじゃん。俺らのラブラブっぷりが分かるからさ♪」

もう・・・。

「ふんだっ!」

あたし、怒ったもんね!

もし聞かれてたら・・・また柚香ちゃんから何かされるかもしれないじゃん!

まぁ、今は刑務所の中だけど。

それなのに隼斗は余裕ぶっこいてて・・・。

ずるいや。

「あっ、怒った」

隼斗なんか知らないもん。

あたしは隼斗の部屋から出て行こうとした。

・・・でも。

―――――グイッ

「行くなよ」

急に腕を引っ張られて、隼斗の腕の中に閉じ込められた。

「悪かったよ・・・」

って、甘い甘い声で囁かれた。

うぅっ・・・、もう。

それのせいで、怒ってたあたしはどこかへ飛んでいった。

「仕方ないから、許す!」
「どーも」

隼斗はニヤリと笑って、たくさんキスをしてくれた。