「じゃあ逆に聞くよ」
満奈はやっと口を開いた。
かと、思ったら。
逆に聞く?
何の事だ?
「仮にあたしが、過去に男遊びしてたのを知ったら、あたしの事嫌いになる?」
「なるわけねぇじゃん。俺は満奈が大好きなんだから」
「あたしだって同じだよ」
・・・!!
満奈のその言葉を聞いて、なんかスッキリした。
ニコッと笑う満奈。
「今の隼斗があたしを愛してくれてるんだったらそれでいい」
「満奈・・・」
・・・ったく、この女は。
どこまで俺を舞い上がらせれば気が済むんだ?
いっつも嬉しい事ばっか言ってくれる。
気がつけば俺は、満奈を抱き寄せ。
―――――チュッ
唇を重ねていた。
あぁ・・・。
ホントに好きだ。
愛おしくてたまらない。
このまま、時が止まってしまえばいい。
「隼斗・・・」
「んー?」
「大好き」
ふにゃっ、とした笑顔を見せた満奈。
あーっ!
可愛すぎんだよ。
「俺も満奈が大好きだよ・・・」
俺らってさ・・・バカップルだよな?
まぁ、全然悪くないからいいんだけど。
もう1度キスをしようと、顔を近づけた。
・・・その時だった。
―――――ガチャッ!
いきなり、部屋のドアが開いた。
そして、入って来たのは姉貴。
「ノックぐらいしろよ」
「そんな場合じゃないっ!」
「はぁっ!?」
めっちゃ慌てている様子の姉貴。
何だ?
「何したんだよ?」
せっかくのラブラブタイムを邪魔しやがって!
「・・・柚香ちゃんが、来た・・・」
姉貴のその言葉に、満奈の身体が硬直した。