翌日の朝。

―――――♪~♪~

俺のケータイが鳴る。

ディスプレイを確認すれば・・・ほら。

ため息が出た。



“椎名柚香”



最近はコイツからしかメールが来ない。

開いてみて見る。

まぁ、いつもと同じ内容だ。

“早く桜井満奈と別れてよ”

ホント、ウザってぇ・・・。

いい加減諦めろよ。

メールはすぐに消去する。

しないとは思うが、満奈がこれを見たらショックだろうからな。

今日もいつものように消そうとしたら。

「・・・何だこれ?」

いつもと違う、新しい1文を見つけた。

それを読んで、俺は絶句した。



“3日の夜、桜井満奈を殺しに行くからね”



3日って・・・明日じゃねぇか!

この事、満奈は知ってんのか!?

急激に襲いかかる恐怖。

マジで・・・満奈を・・・殺すのか?

「逃げなきゃ・・・マズい」

アイツは昔からそうだ・・・。

言った事は絶対やる。

有言実行するタイプだ。

もし・・・本気で満奈を殺すとしたら。

―――――ゾクッ

悪寒が走る。

俺は満奈にメールを入れて、明日のための準備をした。

・・・満奈。

お前は俺が守るからな―――――。