―――――キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、席に着く。
あたしの席は1番後ろ~♪
ホントは窓側の隅っこがよかったんだけどね・・・。
その特等席に座ってるのは・・・隼斗です。
当の本人は気持ちよさそうに寝てます・・・。
その寝顔を、たくさんの女の子が写メ撮ってます・・・。
撮らないでよっ!
あたしの隼斗~。
―――――ガラガラガラ
教室のドアが開き、先生が教室に入って来た。
「担任の若王子だ。1年間よろしく」
しかもその先生が・・・。
名字は若王子。
カッコいいよね。
名前は大雅。
男らしいよね。
うーん・・・。
あの顔には名前がぴったりかもね。
体育会系の、物凄くゴツい先生なんです・・・。
名字と顔、合わなさすぎ・・・。
笑える~。
「後、転入生を紹介する。入って来い」
転入生?
高校で転校する人なんているんだ・・・。
面白いね。
再びドアが開き、転入生が入って来る。
その瞬間。
「きゃあ~!!」
女子の悲鳴が教室中に木霊した。
そんなに叫ぶほどカッコいいの?
興味がなかったあたしも、歓声につられて顔を上げた。
「・・・えっ?」
びっくりした。
・・・何でここにいるの?
転入生の人はニコニコしながら自己紹介を始めた。
「相葉玲央です。よろしくお願いします」
相葉玲央・・・。
彼は・・・あたしの幼なじみ。