ガチャ

「ただいま」
「おかえり~」

部屋から出て来た満奈は、まだブレザーを着てた。

「疲れた・・・」
「そうだろうね。女の子に囲まれてたから」
「見てたのか?」
「うん」

満奈は、ムカついたりしないのだろうか・・・。

俺はお前が他の男と話してるってだけでイライラして仕方ねぇのに。

「ヤキモチとか焼かねぇの?」

思い切って聞いてみた。

「え~。全然。だって、もう前みたいな事にはなりたくないし?」
「そうか・・・」
「それに、あたし信じてるから。隼斗が帰ってくる場所はあたしの所だって」

―――――ドキンッ

その言葉・・・すげぇ嬉しいんですけど。

目の前にいる満奈があまりにも愛おし過ぎて、気がつけばキスしてた。

「・・・だから隼斗も浮気とかしないでよ?」

・・・するわけねーじゃん。

ホントに馬鹿だな。

「俺は満奈にベタ惚れだっつーの」

お前よりも魅力的で、愛せる女なんて、この先絶対に現れない。

俺には満奈しかいないんだから。

「・・・で。今日、3人の男に囲まれてたよな?何してた?」
「あぁ・・・。告白されてたの」

やっぱりそうか・・・。

「でもちゃんと断ったよ」
「当たり前だろ。満奈には俺だけで十分だ」

そう言って、もう1度キス。

ヤべぇ・・・。

満奈が可愛すぎる。

「もう脱がしていい?」
「ええっ!?まだ晩御飯も食べてないけど・・・」
「いいよ。満奈食うから」
「そんなぁ~・・・」
「ははっ。もう黙れ」

何度も唇を重ねた。

そして満奈を抱きあげた。

「あたしお腹空いたんですけど」
「知らねぇよ、んな事。今からいい事するんだから」
「隼斗って・・・ホント甘いよね。昼間とは大違いだよ」

甘いのは、満奈にだけだし。

俺らの時間は、この後も延々と続きましたとさ。