「隼斗~?」
「んだよ姉貴か・・・。って満奈もいんじゃん!」
「ちょっと聞きたい事があるの」
えっ・・・。
聞いちゃうの?
やぁめぇてぇ~!
「初エッチはいつ?」
嫌ぁ・・・。
恥ずかしいっ!
どっかに隠れたい・・・。
「ん~。いつだっけ?満奈」
「そんなの恥ずかしくて言えないよ!」
「ふぅ~ん」
隼斗、笑ってる!
絶対遊ばれてるよ、あたし!
「熱愛報道の2日後。満奈が“雷怖い~”って、俺のベットに潜り込んできたんだよ。なぁ、満奈ちゃん?」
覚えてるじゃん・・・。
それにそのブラックスマイル、怖いです。
「へぇ~。雷怖いなんて、満奈可愛い♪」
美鈴が、ふてくされてるあたしに抱きついた。
「隼斗ったら、手が早いんだから。満奈、気をつけてね?」
「姉貴、毎晩俺が襲ってる訳じゃねぇぞ。たまには満奈が襲ってくるから」
「はぁっ!?」
「そうなの満奈!?んまぁ、大胆ねぇ~」
何言ってんのよ隼斗!
もう、この場から抜け出したい・・・。
「ありがとうね~、隼斗。お礼に満奈置いてくわ」
「マジ?サンキュー姉貴♪」
何か今のあたし、お金みたいな扱い方されなかった?
まぁいいや。
不意に、隼斗に腕を引き寄せられた。
そしてギュッて抱きしめられる。
「じゃあ2人でどうぞイチャイチャしてくださ~い。邪魔者は退散します」
「バイバーイ」
隼斗のテンションが上がりまくってる・・・。
もう何されるか分かんないぞ!
―――――バタン
ドアが閉まって、美鈴の姿が見えなくなった。
部屋からは、ほんのりと隼斗の匂いがした。
シンプルな部屋。
隼斗らしいなー・・・。