5分後。

「お待たせ~♪」
「早っ!お前・・・ホントに女か?」
「失礼ね!ちゃんとした女ですー!」

わざとらしい言い方の後に、ベーっと舌を出す。

濡れてるショートヘアと潤んだ瞳に。

―――――ドキッ

不覚にも胸が高鳴った。

な・・・何だこれ・・・?

何でこんな奴にドキッとしてんだ俺!?

さっきまでとは違う、女らしさが見えた。

やべぇ・・・。

コイツと一緒に暮らして大丈夫か?

イケナイ方にいってしまいそうだ・・・。


不思議な感情を胸に抱いたまま、俺と桜井の共同生活がスタートした。