「いいのか?」
「うん・・・。あのね、隼斗」
「何?」

隼斗はずっとあたしの首筋にキスしてくる。

くすぐったいけど気持ちいい。

「あたしの頭の中、隼斗でいっぱいだよ・・・」

あたしの素直な気持ち。

言えたよ。

そしたら隼斗はふっ、と笑う。

「じゃあ、もっといっぱいにしてやる」

今度は唇にキス。

「俺も満奈しか考えらんない」

なんで隼斗はそんなに余裕なの?

ずるいよ・・・。

しばらくしてお風呂からあがって、隼斗がドライヤーを持ってきた。

「乾かしてやる」

そう言って、あたしの頭を撫でてくれた。

隼斗に髪を触れられると、ドキドキする。

「いい匂い・・・」
「そうかな?でも隼斗の髪もいい匂いするよ?」

聞こえちゃいそうな胸の音。

幸せすぎるよ。

「終わった」
「じゃあ今度はあたしが乾かしてあげる!」

ドライヤーを受け取って隼斗の髪を乾かす。

サラサラ・・・。

気持ちいいかも。

ずっと触ってたいなぁ~。

「満奈に触れられるとすげぇドキドキする」
「えっ?」

隼斗も?

あたしにドキドキしてくれるなんて・・・。

嬉しい。

この甘い甘い時間が、大好きで大切なモノ。