(side隼斗)

“満奈が選んだんじゃなくて、あんたが行かせたようなもんじゃないの?”

確かにそうかもしれない。

姉貴の言った通りだ。

俺が悪かったんだ。

俺、まだまだ子供だな・・・。

もっと満奈を優しく受け止められる男になんねぇと。

俺ってこんな奴だったっけ?

満奈の存在が俺を変える。

俺は相当満奈に惚れてんだな。

でも、まだ行動出来てなくて。

気づけばもう、あのシーンの撮影の日が来た。

舜が美織に・・・。

告白、するシーン・・・。

こんな気まずいままでやりたくねぇ。

「おはようございます・・・」

超低いテンションのまま現場入り。

早く満奈に会いたい。

早く俺の思いを全てさらけ出したい。

満奈は、受け止めてくれるのか・・・?