どうしてなんだろう。
頭では分かってるはずなのに。
心が隼斗を求めてしまうの。
忘れられないの。
ねぇ、隼斗。
貴方は今、誰を想ってる?
アリアさん?
あたしはね、もう何日も話さなくてもね。
隼斗の事、ずっと想ってるよ。
あたしはまだまだ子供だ。
好きな人の幸せを願えないなんて・・・。
隣で寝ている嵐くんを見た。
貴方はあたしを想ってくれてる?
でも・・・、あたしがこんなんじゃ嵐くんが可哀想だよね。
ベットから起きて、パジャマを身に付けた。
ケータイを手に取り、ベランダに出た。
夜風が気持ちいい。
あたし・・・、決めたよ。
“流川隼斗”
ケータイのディスプレイにあるその文字。
その名前を・・・、消した。
“削除しました”
本気で貴方に・・・、さよならするよ。