目覚めは最悪だった。

隣に満奈がいない。

この部屋に満奈がいない。

今どこにいるんだ?

どんな気持ちなんだ?

・・・満奈の、好きな人は誰?

俺?

それとも・・・、工藤嵐?

俺の事、好きじゃなかったの?

知りたい。

満奈の気持ち。

もっと、素直になってれば・・・。

きっとこんな事にはならなかった。

満奈・・・。

頼むから帰って来て?

そんな俺の願いが叶ったかのように―――――

ガチャ

玄関のドアの開く音が聞こえた。

すぐさまベットを出て、玄関に向かった。

すると、そこにいたのは。

「満奈・・・。満奈!」

愛おしくて仕方ない俺の“彼女”だった。