ドアに背中を預け、ずるずると座り込んだ。

どうして・・・?

やっぱり、あたしは“遊び”なの?

何度も“好き”って言ってくれても。

何度も肌を重ねても。

不安になる。

隼斗・・・。

隼斗は、あたしを捨ててアリアさんを選んだの?

アリアさんが本命?

「実は姉弟」なんて事はないの?

苦しいよ・・・。

涙が溢れる。

ズキズキと痛む胸。

そこを抑えながら、あたしは考えた。

別れた方がいいのかな・・・。

アリアさんはあたしより断然綺麗だし、スタイルいいし。

男の子なら、ぜったい惚れちゃうよね・・・!

当然だよ。

「大好きだよ・・・。隼斗・・・」

こんなに思ってても、この気持ちが貴方に届く事はきっと・・・。

無い・・・、よね。

“愛してる”の言葉も嘘なんでしょ?

全部全部、今までの全てが“遊び”だったんでしょ?

あたしばっかり、こんな思いして・・・。

疲れたよ、隼斗。

「さよなら・・・」

小さな控室に、あたしの言葉が響いた。