「そっかぁ。大変だったね」
次の日。
あたしは菜々子とショッピングに出かけた。
もちろん変装してね。
「馬鹿はあたしの方だよ・・・。なんで素直に言えないのかな?」
はぁ、とため息をついた。
昨日は家に帰ってない。
菜々子の部屋に泊めてもらったんだ。
MARIAが嫌そうな顔してたけどね・・・。
ちなみに、千咲と菜々子はあたしが隼斗と付き合ってる事を知ってる。
「そんなの、恋してる女の子ならみんな一緒だよ」
ふと菜々子がそう言った。
「みんな素直になれなくて、ヤキモチやいたり八つ当たりしちゃったりするんだよ。満奈だけじゃないよ」
そうなの・・・?
誰でもヤキモチやくの?
当たり前の感情なの?
「そうなんだ・・・」
「そうだよ。でも、ヤキモチやいたって言った方がいいと思うなぁ。彼、絶対嬉しいと思うよ」
ヤキモチやかれるのって嬉しいの?
重い女だって思われそうだけど・・・。
「んー、分かった。あたし言ってみるよ」
「頑張って。応援してるから」
菜々子に相談したらスッキリしたよ。
ありがとう、菜々子。