それから30分くらいして真琴は帰っていった。

あたしは食器を洗う。

もちろん、イライラはおさまってない。

「はぁ・・・、疲れた」

隼斗はそんなあたしの気持ちを知らないし。

イライラ・・・。

イライラ・・・。

その時、隼斗があたしの元へ来る。

「満奈、お前どうしたんだよ。顔怖いぜ?」

いつもの口調。

安心する・・・。

でも、今日は折れないんだから!

「別に」

ぶっきら棒に答えた。

「何?俺なんかした?」

思いっきりしたよ!

あたしの気持ちに・・・、気づいてよ。

「はっきり言えよっ!」

急に大きな声を上げた隼斗。

肩がビクッてなる。

「なんで、あたしが怒られなきゃいけないの?」

多分、あたしのこの気持ちは“ヤキモチ”。

なんで素直に言えないの?

自分がもどかしいよ・・・。

「隼斗の馬鹿っ!」

違う。

馬鹿はあたし。

気づけばあたしは部屋を飛び出していた。