ガチャ

運命のドアが開かれる。

「ただいま、満奈さん」

そこから現れたのは、俺様な隼斗ではなくて。

王子様隼斗。

“SuperStarの流川隼斗”だった。

なんか慣れないなぁ・・・。

まぁ、ホッとしたよ。

「本物だぁ!超イケメン!」
「こんばんは、真琴さん。Mパラ以来ですね」
「覚えてくれてたの?嬉しいな」
「当たり前です。僕、Rainbowのファンですから」

あたしをおいて仲良く話してる2人・・・。

なんかイライラ。

しかも、Rainbowのファンとか聞いてないんですけど!

「ホント?ありがとっ」

真琴もアイドルモードだし・・・。

なんなのさっ!

「ってかあたしの事は真琴でいいよ」
「いいんですか?ではご遠慮なく♪」

ちょ、待て待て待て!

ムカつく・・・。

今は王子様隼斗だけどさ。

隼斗はあたしの“彼氏”だよ!?

・・・言えないけど。

隼斗はホントに「真琴」って呼び捨てしてるし・・・。

なんだかデレデレしてるようにも見えるよ。

ムカつく!

始終あたしはイライラしっ放しだった。