「ねぇ、満奈。私と一緒にご飯食べようよ」
「えっ?どこで?何を?」
「満奈の部屋で満奈の手料理」

・・・と言うわけで。

やや強引に真琴があたしの部屋に来た。

午後8時45分。

隼斗は10時ころ帰ってくるって言ってたし・・・。

あの人、帰ってくるとすぐキスするんだよね・・・。

イチャイチャしたがるし。

真琴には、メンバーには絶対見られたくない!

だから、真琴には悪いけど早く帰ってもらおう!

やる気スイッチがONになる。

・・・だけど、こういう時のタイミングとは非常に悪いもので。

「・・・出来たよ」
「わぁ!ハンバーグだ♪いただきまぁす」

真琴が夕食に手をつけたとき。

ガチャ

「ただいま」

隼斗が帰って来た・・・。

神様の意地悪っ!!

きっとあたしの顔、般若みたいになってるかも。

「えっ?この声・・・、隼斗くん!?」

そんなあたしとは裏腹に、真琴は喜んでる。

ちなみに真琴は、あたしと隼斗が一緒に住んでる事は知ってるけど・・・、付き合ってる事は知らない。

もし知られたら・・・、あたしもう生きていけない!

断固死守するべし!