そっか…。


気持ちを伝えた事もないし。

本当に友達だったし。

連絡先もしらないし。

でもこのまま黙っていられない。


「わからない。
でもほって置けねぇよ…。
好きな女が苦しんでんだ…」


和則はしばらく悩んで、


「じゃあさ。
二年ぶりなんだから
友達から始めるとかは?

その方が自然だろ。」


あー。なるほど。


「今!!今すぐ前田と
連絡とりたいんだけど。」


和則は微笑んで答えた。


「だな。今から
高橋に電話してみるよ。」



…………………




高橋は、すぐに前田に

メールをすると言い電話を切った。



切った後すぐ、肴をつまみながら、嬉しそうに和則が言った。



「でも、幸成の必死な顔、サッカー以外で初めてみたかも。

前田と子供の事、守って
やれるといいな。
俺はなんでも協力するからさ。」


和則にそう言われて

安心した。


正直な話、2年も会ってない、

前田は俺の事、嫌いかもしれない。

不安だったんだ。