「じゃ、またな。」



和則と別れて家に戻った。



なんか本当情けねーな。

俺1人浮かれて、前田は幸せだって思い込んで…


俺が助けてやる、とか言いながら。

なにしてんだろ。

和則に言われなかったら多分俺、普通に前田に連絡して、困らせてたと思う。

一生、旦那の事に気づいてなかったと思う。



でも、ここでうじうじ悩んでも、答えなんて出ない事はわかってるんだけど。



「とりあえず、前田からの連絡を待つしかねーんだよな…」



シャワーを浴び、俺は眠りについた。