文字が浮き上がると、またあのヘリウムを吸ったようなふざけた声が聞こえてきた。


「皆さん…、いかが…、でしたで…、しょうか…。

最初に…、100万…、 ポイント…、くらいはと…、思い…、ましたが…、予定より…、やや…、ショート…、しました…。


今現在…、918,885名の…、死亡が…、確認…、されました…。


ご冥福を…、お祈り…、します…」


…チーン…



「初めての…、ゲーム…、ということで…、皆さん…、お疲れ…、かと…、思います…。
今日…、この後…、だけは…、何も…、しない…、ことを…、お約束…、しますので…、今日は…、ゆっくりと…、お休み…、下さい…」



「ふざけんなよ!なんだよこれ!
ゲームってなんだよ!こっちは死にそうになったんだよ!くそっ!」


「…ねぇ、…カズヤ先輩、…家に…帰りたい…」

ユイがやっとの声でボソッとつぶやいた。