「・・あれ?」


屋上にいると思ったんだけどな。

「おかしいな・・・ここじゃないのかな。」



今日も景色は綺麗。


「ここ、これから毎日来ようかな。」


トントン、と肩をたたかれた。


「ん?」


振り返ると視界が真っ暗になった。

何も言わなくても分かる。


「何で抱きしめてるの翔太君?」



「・・・抱きしめたいから。」


でも、ほっとするあたたかさ。



「ここにいるって、よく分かったね。」


「分かったも何も昨日来たし、好きだって言ってたから。」

そう言ったら、離してくれた。