「おまたせ、待たせてた?」
「いいえ全然待ってませんよ。」
時間ピッタリに院長はきた。
「じゃあ、行こうか。」
車のドアを開けて、笑う院長。
紳士だなぁ。
車に乗って、たわいもない話をした。
「女神さんは今日もかわいいね。」
院長はいきなりそんな事を言い出した。
「院長!」
「今は院長ではないんだけどな。」
そうだ、今は仕事じゃない。
「あ、佐藤さんすいません。」
「進一って呼んでほしいのに。」
・・・前もあったな、こんなこと。
あの時は患者さんで名前呼び初めてだったから、戸惑ったけど。
「・・進一さん。」
「うん、それがいいな。」
「・・あ、今日行くところってどんなところですか?」
「秘密。後のお楽しみだよ。」
それから話をして、少したったらレストランへ着いた。